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人を惹きつけるものには、自ら放つエネルギーがある。
それは一瞬というものに、己の全てを込められるものだけが放つことの出来る''美''である。

蝋燭の薄明かりのもと、静寂の中、三味線をばちがはねた途端
その強烈な光を纏った響きに、客人たちの心は持っていかれてしまった。

鳴り響く三味線の音とそこに存在する全てのものが一体となった時
''美''の瞬間を見せられた。

それを至福と言わずなんというのでしょう・・・

遠藤昌宏、今この瞬間を三味線にかけられる男。


華の宴6華の宴7華の宴8華の宴9華の宴10

遠藤昌宏氏2遠藤昌宏氏4
遠藤昌広氏5遠藤昌宏氏3遠藤昌宏氏1

ひと度、お三味線の絃をばちがはねると棟方志功の版画を思わせる鮮烈な赤色の音が激しく切ない強さを放ち、会州一蔵のくうに舞いやがてそれは、お香のようなほんのりとした色香を漂わせながら闇に沈んでいった。

津軽三味線 遠藤昌宏氏の音に初めて触れたとき体の奥までその音にとらえられ、身動きがとれなくなりました。
それはどこまでも激しく、哀しいくらいに甘く、人の心をわしづかみにしては離さない強いエネルギーに溢れていました。
一度耳にしてしまったら、止めようにも次第に鼓動が高まり、まるで色恋の世界へ引き寄せられるようです。
「夜会」の夜、遠藤氏がかき鳴らしたお三味線の音は、幾重にも響き、やがて一筋の流れとなって闇に消えていきました。
その音は会津の隅々まで行き渡り、いにしえの想いを全て洗い流し解き放つかのようでした。
その音に身をゆだね、包み込まれた時、心の平安を感じることが出来ました。

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