[Archive] November 2008

遠藤昌宏氏2遠藤昌宏氏4
遠藤昌広氏5遠藤昌宏氏3遠藤昌宏氏1

ひと度、お三味線の絃をばちがはねると棟方志功の版画を思わせる鮮烈な赤色の音が激しく切ない強さを放ち、会州一蔵のくうに舞いやがてそれは、お香のようなほんのりとした色香を漂わせながら闇に沈んでいった。

津軽三味線 遠藤昌宏氏の音に初めて触れたとき体の奥までその音にとらえられ、身動きがとれなくなりました。
それはどこまでも激しく、哀しいくらいに甘く、人の心をわしづかみにしては離さない強いエネルギーに溢れていました。
一度耳にしてしまったら、止めようにも次第に鼓動が高まり、まるで色恋の世界へ引き寄せられるようです。
「夜会」の夜、遠藤氏がかき鳴らしたお三味線の音は、幾重にも響き、やがて一筋の流れとなって闇に消えていきました。
その音は会津の隅々まで行き渡り、いにしえの想いを全て洗い流し解き放つかのようでした。
その音に身をゆだね、包み込まれた時、心の平安を感じることが出来ました。
2008年11月22日よく好んで袖を通す、心が落ち着く帯と着物の取り合わせ。
何か大切な日には、守られているような気になれるので、この帯を締めたくなるのです。

帯に銀糸で刺し描かれている鹿。
鹿は平安の象徴なのですって・・・。

でも、久しぶりにこの帯を締めた夜、隣にはさらにエネルギーのある守り神が・・・。

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